生ちきりんに会ってきた!

ついに念願の生のちきりんさんにお会いすることができました。
といっても講演会を聴講しに行ったということなんですが。
ちきりんさん(以下、敬称略します)については多くは語る必要はないかと思いますが、おちゃらけ社会派の有名匿名ブロガーで、その独自の着眼点で書かれたブログが大人気のアルファブロガーです。
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Chikirinの日記
ちなみにTwitterは
@InsideCHIKIRINでなかなかゆるい感じでなかなかおもろいです。
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それで、行ってきたのはこれ
【梅田本店】『自分のアタマで考えよう』刊行記念 ちきりん さん講演会(2012年1月12日) | 本の「今」がわかる 紀伊國屋書店

紀伊國屋書店が主催の新刊(といっても結構たつけど)の刊行記念イベントでした。
ちなみに、ちきりんは講演会のアナウンスをブログやツイッターで行わないんですよね。
以前ツイッターで、「告知しなくてもキャパが埋まりそうなイベントは告知しない」とおっしゃってましたが、今回も定員が約100人でチケットは発売後程なくして売り切れました。
ブログで告知して申し込みや問い合わせが殺到して主催者の負荷を高めてしまうことを避けるのが主な狙いだと思いますが、ある程度コアなファンを集めたいという狙いもあるのかもしれません。
今回、僕はこの講演のことは全然知らず、でもちきりんが東京でよく講演していたのは知っていたので関西にも来てくれないかなーと思っていました。
それで昨年末、Googleで「ちきりん 講演会 大阪 2012」で検索して、たまたま紀伊國屋の告知にヒットしたのでした。
ブログとツイッターと書籍を常にチェックしている僕でもこの偶然性だったのですから、ファンの方でも今回の講演のことを知らなかった方は多いと思います。
コアなファンを集めて講演会を行うことによるちきりんのメリットは
・スポンサーの紀伊國屋書店、ダイヤモンド社の売り上げに寄与しやすい
・キャパシティが限られているので興味本位の方ではなく、ファンの方に聴いてもらいたい
・質疑応答やブログ/ツイッターでライト層より一歩踏み込んだ意見や質問がもらえるかもしれない
・(あと1個思いつきますが、ここでは伏せておきます。自分のアタマで考えよう!)
といったところでしょうか。
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本題に入る前に前置きが長くなってしまいました。
蛇足ついでにもう一個下世話な考察を。
今回の講演会の聴講者は約100名。チケットは1枚1000円だからキャッシュは10万円しか入ってこない。
これって赤字イベントですよね。
会場の阪急ターミナルスクエア17「ふじの間」の賃料が18,380円/h。
少なくとも3hは借りているのでそれだけで6万円弱。
参考: 阪急ターミナルスクエア・17
ちきりんへのギャラが交通費併せて10万円は払っているだろうからこれだけで赤字(*注1)。
更に、ダイヤモンド社の担当者の同行費用などを見積もると確実にペイしてない。
新刊の「自分のアタマで考えよう
おそらくは、紀伊國屋書店、ダイヤモンド社は投資の意味で今回のイベントを開催しているのだと思います。
紀伊國屋書店は出版社と売れっ子作家とのより良き関係のために、
ダイヤモンド社は抱え込んだ(はず)売れっ子作家の今後の発刊も見据えて、
といったところでしょうか。
こりゃ今年はダイヤモンド社からちきりん著作が2冊は出るな…
出版業界は全く知らないので適当ですが。
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さて、本題です。
生で語るちきりんもブログ同様にわかりやすく、そしてググっと引き込まれるお話でした。
地頭の良さと(たぶん)コンサル勤務で鍛えたフレームワークなどによって人に伝わり易い話し方をマスターしてるのだと思います。見習いたい。
お話の内容は、過去のブログエントリーの内容や書籍の内容も織り交ぜつつ、自分のアタマで考えるとはどういうことか、なぜそうすることを勧めるかをお話頂きました。
世界や時代は常に変化していて、それに対応するためには過去の経験・知識に頼っていてはダメで、自分で考えて行動することが肝要だと。
また、最後にはちきりんの「豊かさとは多様性」という想いを拝聴し、これはブログやツイッターではなかなか感じることができなかったちきりんの世界観だと思いました。
お話は1時間15分ぐらいで、時折、軽い冗談をおっしゃってとても楽しく、本当に「あっ」という間の時間でした。
その中で僕にとって今日一番収穫だったトピックを自分への備忘録も兼ねて書いておきます。
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ちきりんも社会人になった当初は「考える」ということがどういうことかわかっていなかったそう。
が、仕事で起こる次のようなことで「考える」ということを強く意識したそうです。
・仕事でハシゴを外される
・複数の上司の指示が違う
上司の指示通りにやった結果を、その上の上司からNGをだされて、しかも指示した上司は手のひらを返してしまう。
複数の上司の指示が違っていて、どの指示に従ったら良いかわからない。
そして
・上司が指示をとにかくあれこれたくさん出す
無理難題も含めて、あれこれと処理できないような量の指示を出してくる上司。
これでとても嫌気がさしたちきりんは、でもこの時に自分が「思考停止」に陥っていることに気づいたそうです。そこから「自分のアタマで考える」ことを意識するようになったと。
僕も同じような仕事上の経験をしたことがあります。
課長と事前レビューして承認をもらっておいた資料を部長の前でプレゼンすると部長からダメ出しをされ、その場になるとなぜか課長も部長に加担して僕にダメ出し
課長と部長の指示が140度ぐらい違う
次から次へと思いつきで指示をする上司。朝令暮改もありまくりんぐ。
これらのことが続き、強烈なストレスで仕事へのモチベーションは急降下、出社意欲は低下、会社を辞めたいと思いました。
その時は経済的な事情で辞めることができなかったので、本当につらかったです。
で、自分で出した結論は「ダメだ。コイツら。」「とにかく耐えるしかない」でした。
今は組織がいろいろと変わって、幸いにも彼らとはバラバラになったのですが、上述のような状況にまた陥ったとしても対応する方法は無いのではないかと思っていました。
ところが、ちきりんのお話を聴いて、「ダメだ。コイツら。」はそのままかもしれないですが、「とにかく耐えるしかない」は完全に「思考停止」になっていたなぁと。目鱗でした。
「とにかく耐える」意外にも色々な方法があるはずで、それを考えることを放棄していたのは「思考停止」だった。指示には必ず従う必要もないし、異なる指示が存在するならそれらをネゴる方法だってあったのかなと。
そして今後は「自分のアタマ」でしっかり考えて行動していこう、と。
書籍を読んでわかっていた気になっていた僕にとって、大きな収穫となった話でした。
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最後に質疑応答コーナーがあったので、書籍を読んだ時に自分に湧いてきた想いについて聞いてみました。
皆さん活発に挙手されていたので時間内にあててもらえるか微妙だったのですが、なんとかあててもらえました。
質問「『自分のアタマで考える』ことを意識すると、自分の場合、自分のアタマで考えていない他の人、例えば同僚や上司にも『自分のアタマで考える』ことを求めてしまうのだがどうすれば良いか?放置すべきなのか、何か良いアプローチがあるのか、ちきりんさんの考えを教えて欲しい」
ちきりん「人間関係的には『自分で考えろ』と直接言うのは良くないと思う。まずは自分が考えること。自分が考えてその意見をしっかり伝えれば相手も考えるようになるのでは」
うん、この回答はとっても腑に落ちました。
僕の場合、どうやら「自分に厳しく、人にも厳しく」な面があるみたいで、他人に求めすぎる場合があって、それが時として衝突を生んでしまうのですが、『背中で語れ!』的なアプローチは自分にとっても相手にとってもとても円滑で良い方法だと思いました。
何より「周りに影響を与えられるぐらい自分の行動を出していくんだ」というモチベーションにもなります。
今回の講演を聴いた後、仕事へのモチベーションもアップしました。
仕事のためになることは今回の講演会に期待していなかったのですが、思わぬ副産物をゲットできてラッキーでした。
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あ、備忘録その2。
ちきりんが「思考のお手本となる本」として紹介した2冊。
「ニート」って言うな! (光文社新書)
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本田 由紀 内藤 朝雄 後藤 和智
光文社
売り上げランキング: 12595
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今まで、ブログ(おちゃらけ)、Twitter(テキトー)、書籍(マジメ)なちきりんに触れていましたが、今回は講演会での講師(?)というちきりんの第4の側面に出会えました。
その姿は書籍に近いフォーマルさとブログでいつも書いてるようなユニークな視点とを兼ね備えつつ、Twitterでときおり醸し出す気さくでフレンドリーな雰囲気とが融合していて、とても魅力的でした。
おそらくは、ちきりんの第5の側面(プライベート)なんかもとっても面白い方なんだろうなと思います。ご飯を一緒に食べられたら楽しいだろうな。
まあ、とにかくスゴく楽しかった!
また講演会があれば絶対行きます。
ただ、今回の講演会でいっそう、ちきりん信仰が深まってしまった気がするのでそれこそ自分のアタマで考えて盲信しないように気をつけなければ。。
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最後に…
名物のちきりんのお面。
初めて生お面を拝見したのですが、今日は関西バージョンなのかなかなか気合いの入ったお面でした。いろいろなバージョンのお面をネットでは拝見していますが、今日のお面が一番素敵だと思いました(笑)
そんじゃーねー!

[2012.01.17 追記]
(*注意1)
後日、このエントリーを読んで頂いたちきりんさんからコメントを頂きました。

ということで、本講演会でちきりんさんにはギャラは発生していないそうです。
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